【LEAP motion・Unity】触覚グローブでさらにVRしてみた

先日の投稿、
(【LEAP motion・Unity】触覚グローブでユニティちゃんにさわってみる - kamata0satisfy's blog)
「触覚グローブでユニティちゃんに触ってみた」に手を加え、立命館大学主催のソフトウェアコンテスト「あいちゃれ2014」にブース展示してきました。

【VR】触覚グローブで二次元キャラと遊んでみた【LEAP Motion】 ‐ ニコニコ動画:GINZA

【12/9追記】
ゲームの実行フォルダをアップロードしました。遊ぶにはLEAP motionが必要です。
Dropbox - Touch!Unity_Chan
フォルダごとダウンロードして、exeファイルを起動してください。

前回の動画内容をさらに改良し、ユニティちゃんのモーションを増やしたり、触覚を感じるためのゲームを制作しました。

こちらは展示用に外見を整えた回路ボックスと触覚グローブ。
装着するものがゴチャゴチャしていると体験者の気分に影響するので、このあたりにもけっこう気を使いました。

ゲームという形式にしたのは、目標を設けることで画面内への没入感を高める効果と、内容に区切りをつけることでスムーズに体験を終えられるという点で相性が良いから、という理由です。

展示ゲーム『タッチ！ユニティちゃん』紹介

・タイトル画面

タイトル画面。青い箱がタッチパネルになっていて、これに触ると選んだゲームが開始される。

パネルにさわると触覚グローブが振動するので、この段階で「おお、本当に触覚を感じる！」という方が多かったです。
パネルと振動はスマートフォン等でも相性が良いことがわかっていたので、ここは目論見どおり。

・タッチ！ユニティちゃん

"ユニティちゃんにさわる"を選んだ場合。

ユニティちゃんにさわると、さわった部位に応じて数種類のリアクションをしてくれます。
ボイスに連動した口パクや効果音もあり、なかなかの存在感を出せました。

もちろんさわった指にあわせて触覚グローブも振動します。
柔らかさや肌ざわりは表現できませんが、体験者の反応を見ていると、どうやら振動だけでも「さわった！」というフィードバックになり、没入感を高めることができたようです。

・シュート！ユニティちゃん

"ユニティちゃんとあそぶ"を選んだ場合。

ゴールキーパーとなってユニティちゃんのシュートを防ぐゲーム。
これは、「衝撃は振動モータで提示しやすい触覚である」→「LEAP motionで手が動かせるのだから、手で衝撃を感じられるものが良い」という流れで、デバイスから逆算して、錯覚しやすいよう設計したゲームになります。

以前4gamerの記事で、”サマーレッスン”を作った原田さんも仰っていましたが、
この「再現できるものから逆算して作る」というプロセスは、VRにおいて非常に重要です。
VRの没入感というのはハードに依存している面が大きいので、ハードが良くなければ満足に再現できないのです。

簡単に言えば「ハード(デバイス)に合わせてソフトを作るべき」、ということです。

ゲーム開始時にはポーズをとってくれたり。

結果発表。展示の際は1プレイしか体験してもらえないので、ランク分け等はしていません。
とはいえ、ゲームとしての体裁のため、いちおうセーブ内容を表示。

展示を終えて

多くの方々に体験していただき、様々な視点からの感想をもらえました。

・振動モータによる触覚提示は思ったよりも好評だった
・触覚グローブについて、ネイルをしている方への装着が難しかった
・「女の子にさわる」というのがジェンダー的に嫌悪感を持たれる場合があるので、例えばぬいぐるみなどにスイッチできるようにしておく等の配慮があると良い

ただ、体験した方のほとんどから「触っているように感じる！」「面白い！」と言ってもらえました。

LEAP motionのデバイスとしての真新しさでゴリ押ししただけでそこまで面白くはないと思っていただけに、これらの声はとても励みになりました。展示することができて本当に良かったです。

・・・使用させていただいたもの・・・
・ユニティちゃん
・凹みさんのユニティちゃんリップシンクアセット
ユニティちゃんが声に合わせて口パクしてくれるリップシンクアセットを作ってみた - 凹みTips